寄付という概念とは?


地震から1ヶ月経とうとしているが、余震は収まる様子を見せないようで、福島・長野・千葉と連続して震度5、6レベルが襲ってきている。

忘れた頃にやってくる。と、言うが忘れるのにはちょっと早すぎるんじゃ、あーりませんか?と、思うので、まだまだ心のひもは、解いてはいけないと思う。

テレビやメディアはすでにバラエティオンパレードで、気になる原発情報などはなかなか進まないし、都知事選にかまかけて、民主党おろしがはじまったり、ついでに海老蔵復帰までしてしまうなんて、ちょっと梨園も少し反省が足りないんじゃないの?と思ってしまうが、まぁ、結構どうでもいいよ、と思っちゃったりしませんか?笑

世界中からは、義援金という形で様々なチャリティーイベントなどが行われており、日本の義援金を集める能力。イワユル寄付金を集めて管理する能力は、アメリカのTIME誌でも掲載され、ハイチの大地震やスマトラの津波などと比べてもケタ違いの復興支援義援金を集めていると注目されている。

それは、もちろん日本が先進国であり、システムがしっかりしているというのもあるが、未曾有の災害被害は、どんなに義援金をかき集めてもまだまだ復興に時間がかかるのは現状である。

もう忘れかけそうなタイガーマスクに然りだが、少しずつ寄付という概念について議論される場面も設けられてきたが、『そもそも寄付っていうのは、なんなのだろう?』と、池上さん風に問いかけたいこの頃だ!過去ログ【西洋・寄付・タイガーマスク】でも少し寄付に触れている。

寄付というのは、英語でDonation(ドネーション)という。

地震への寄付は救済の意味の強い寄付だけれども、頑張ろうニッポンの合言葉のように、応援の気持ちを込めて寄付をする人だってたくさんいると思う。

寄付=非営利 というイメージもつくし、イワユル非営利法人やNPO団体など、商売を営利目的としていない組織も募金や寄付金を募る事により運営を支えられているところもたくさんあるはずだ。

しかし、正直なトコロ、寄付についてどれくらい勉強した事があるのだろうか?寄付は生活の一部になっているだろうか?

<目次>

-寄付金を募るという事
-非営利の事業とは?
-営利目的の事業とは?
-営利と非営利の定義
-寄付の心とヨガ
-モノの価値を考える
-よぎーな豆知識 -池上さんって?-

【寄付金を募るという事】
寄付金を募るという事は、無条件に募金をもらえるという事ではなく、事業を応援してもらうという事でもある。

例えば、"地域活性化の村おこし"をしたいけれども、自分は仕事で忙しい。地元を復興させたいけれども、仕事が少ないから都市で働かないといけない。

自分が実際に関われないけれども、信用できる組織があり、それを支援してくれるのであれば、応援の気持ちを差し伸べることができるし、何も出来ない自分が歯がゆい気持ちも救われるという事につながる。

ようるすに、社会に貢献することによって、気分も良くなるし、気持ちも晴れやかになる。
体験した事がある人も多いけれど、人間というものは、いい事をすると自分の幸福度数があがるというものなのだ♪

【非営利の事業とは?】
例えば、村おこしにて例をあげると、支援をしている人達の目的はなんだろうか?

可能性として。

自分の地元を盛り上げたい!という気持ちがある人
いずれは畑を持ちたい等、自給自足の夢などがある移民希望の人。
自然に囲まれた生活をしたいと持っている人。


で、あれば、事業の方針は村の自然を守る事や文化を守る事に重点を置いている事が多い。その為、寄付金を村の為に使ってくれるのであれば、たとえその事業が成功して儲かっても、『儲かったなら、利益を分けてほしい』という事ではなく、『儲かったらその分、もっと村の整備や住みやすい村作りにお金を使ってほしい』という考えを持っている事。

つまり、支援(寄付)する側は、『見返りを求めない』という事が大切である。

ただし、この時儲けたお金を、私利私欲の為に使ってしまったら、寄付した人達は『せっかく応援してるのに、なんなんだ!』とご立腹するだろう。

当たり前のようだが、非営利とするなら用途を明確にして、役員のボーナスに使ったり、事業の目的以外の事にお金を使ってはならないのである。

【営利目的の事業とは?】
営利を目的とするという事は、利益を確保したい!という事である。自分に損があっては困るから、大株主などが企業の事業に口を出したり、叱責したりする事もあるのはテレビでもオナジミだと思う。

もし、支援(投資)をしてくれる人が、

村の土地価をあげて、資産を増やす等、投資を目的としている人
工場の建設現場や原発の設置場所を探している人
いわゆる株価の上昇などにより、利益を求めている、還元を求めている人


だった場合、社会の貢献よりも、利益の生産を優先に考える事もある。

分かりやすく言えば、原発も周りへの影響を考慮せずに作っていたとしたら、社会貢献よりも、利益の生産を優先させた結果になるだろう。

逆に言えば、非営利組織で原子力発電所の運営は、社会貢献に対して、あまりにも矛盾が多すぎるので、存在しないと思う。

存在したとしたら、社会への貢献を考慮していない悪質なNPOという事になる。残念ながら、株式会社(営利)の世界でも、NPO(非営利)の世界でも悪質な事業をしている所は存在しているようである。

【営利と非営利の定義】

非営利でやるならば、金儲けが目的ではない。という事になるが、それは、お給料をもらってはイケナイという事ではない。

すごく簡単に言ってしまうと、株式会社=営利目的 ”何故なら” 株主が投資の為(金儲けの為に使う)

つまり、株式会社の場合だと、お金もうけてナンボなのだ。そして、投資の金額が集まればそのお金を自由に使っていい。一攫千金ができるし、億万長者になることも出来る素敵なシステムである。

儲けたら儲けた分、給料をあげて、ボーナスや役員報酬をもらう。そして、株主にもお金を還元し、分配するのが、株式会社であり、これが”営利”というい言葉の定義となる。

NPO法人/非営利団体の場合は、非営利=お金儲けが目的ではなく、社会貢献が目的である。

その為、役員がボーナスをもらったり、寄付金を出してくれた支援者にお金を還元する事は出来ない。その代わり、事業の発展や社会貢献にお金を使って下さい。というわけだ。

しかし、お給料をもらわなかったら生活は出来ないし、生活できなかったらそのNPO事業に集中する事が出来ない。その為、最低限、理解できる程度のお給料をもらう事は"営利"とは満たされないのである。

つまり、営利事業・非営利事業というのは、事業形態のことを示すものであり、スタッフや経営者の個人の収入に関与するものではない。という事を理解すると分かりやすいと思う。

【寄付の心とヨガ】

特にサービスのように見えないものは、お金の値段を付ける事が出来ない。

例えば、海外のヨガスタジオでは、非営利ヨガスタジオというスタイルも少なくない。

そういったヨガスタジオでは、ヨガレッスンは全て、ドネーションです。とお願いしているのだ。この寄付金の相場は、大体決まっている事が多く、ブリスベンやバンクーバーだったら、寄付金の相場は$15程度になっていたりするし、場合によっては補足事項として書かれてる事もある。

だったら、わざわざ寄付金としてではなく、『普通に$15って言えばイイじゃないか!』と言う人もいると思うが、ヨガスタジオ運営側からしたら、このお金は、もっと良いヨガの環境を提供できるように頑張りますね☆という気持ちを込めていたり、ヨガでもっと良い社会作りをしましょうね。と掲げていたりする経営者が多い。

また、ヨガの教えのヤマ(Yama)の中のひとつ、Satya(Truthfulness)では正直さを説いており、どんな時でも誠実で、自分の正直さを誇れるのが大事であると考えている。

ヨガコースでの宿題のチェックをやっているか、チェックなどはなく、自己申告制で個々でわからない質問をするという形式である。究極としては、寄付金はコソッと免れるのではなく、正直に自分の気持ちを支払ってほしいというお互いの信頼から成り立っている。

もし、全員がヨガクラスに寄付をせず受けたら、ヨガクラスはつぶれてしまう。そうすると結局損をするのは、ヨガクラスがなくなって、受講できなくなってしまう自分なのだ。カルマが返って来るとも考えられる。


特にヨガのように精神的なストレスも解消してくれるものであれば、健全で社会貢献に役立つヨガスタジオや先生に指導をしてもらいと、わたしは思う。

【モノの価値を考える】
例えばヨガのクラスの寄付金が$15だとしても、自分がすごく良いクラスを受けられたり、最高の気分になったら、料金に+して、少し多めに$20払ったって良い。

それは、自分が受けたヨガクラスに対して、これだけ感謝しているから。という気持ちの表れにもなるし、自分でそのサービスの価値を決める事でもある。

値段には相場というものが出来て、これはいくらという概念がいつしか生まれてしまったおかげで、モノの価値を考える習慣がなくなってしまってきたが、みんなが払うお金は、そのものに対しての価値であって、対価であるのだ。

価値を忘れてしまったら、ありがたみがなくなってくる。

周りに当たり前のようにあったら、その存在の価値が見えなくなってしまう。

留学も同じで、初めて日本を離れて日本の良さに気づくし。電気がなくなって、改めて電気の大切さを知る。
ありがたみがなくなってくると、無駄が増えてくるし向上心がなくなってしまうのであれば、やっぱりモノの価値を考える力を鍛える練習もしたって良いんじゃないかと思う今日この頃なのだ。


*今日のよぎーな豆知識 -池上さん-*


日本のテレビ番組で引っ張りだこの元NHKのニュースキャスターでジャーナリスト。

『そもそも』って言葉は前から使っていたのだけど、今や日本で知らない人はいないくらいの有名人、池上さんの代名詞になってるんじゃないかと疑ってしまうくらい、有名な人で、日本のゴールデンタイムの時間帯に『そうだったのか。池上彰の学べるニュース!』など、政治や時事問題をわかりやすく説明してくれている人。

最近、テレビに出すぎた為に、テレビ界から引退をすると宣言していたが、地震の影響もあり、今も各民放局に引っ張りだこの人である。

政治家の話は信じないけれども、池上さんの言うことは信用できる!という人も少なくないくらい、支持を得ており、デリケートな問題にもずばずばと切り込んでくれている解説者。

しばらく日本から離れ海外で生活している人は、びっくりするくらいの有名人で、池上さんを知らなかったら、『浦島太郎状態』と認定していいくらいだと、勝手に思っている。笑

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