ケアンズ・熱帯雨林ハイキング紀行


5月といえば、本当は収穫の時期で、タスマニア周辺のアップルやグレープはきっと、全て終わってしまった頃だと思うけれども、ブリスベンはまだまだ元気。シドニーやメルボルンもめっきり寒くなってきて、気温も15℃くらいにまで下がって、冷えるこの頃。と、言っても15℃もあるんですけど?と思いますが、やっぱり30℃近くの世界から下がっていくとなかなか寒さを感じるんじゃないでしょうか??

でも、やっぱり今の時期のブリスベンやケアンズはなかなか悪くないし、むしろハイキング日よりも続いているのですが、皆さん今年の夏はハイキング?結局挑戦しましたか?? むしろ、まだまだ夏はこれからだ!なんていうクイーンズランド州はこれからがハイキングシーズンでいいくらいなので、是非挑戦してほしいのだ!

わたしが行った時期は少し乾季だったので、カラカラだったけど、レイニングシーズンが終わるケアンズでは、少しずつ晴れの日が増えてくるはず。。増えてほしい。。最近の異常気象にはとてもとまどう事が多いので、まずはハイキングの前にはしっかりと天気予報の確認をしよう!!!

と、いう事で突然ですが、(笑)ブリスベンから飛び出て、番外編のケアンズハイキング紀行を紹介。

~ケアンズ・熱帯雨林トロピカルなハイキング紀行~

トロピカルレインフォレストなケアンズは世界遺産でもある、キュランダ高原。山の上にある、キュランダ村にスカイレールや電車で上った事がある人も多いと思われる、ケアンズに行けば、立ち寄りたいオススメ場所だけれども、実はこのキュランダ高原一体は、バロンゴージナショナルパークという国立公園である。

スカイレールを途中下車すれば、ちょっとしたウォーキングコースがあり、簡単なお散歩コースを十分楽しめるけれども、ちょっと登山デビューしたい人や、本格ハイキングに向けての練習(トレーニング)にも悪くないお手軽コースがあるのだ。

まずは、コチラから、Barron Gorge National Parkのマップを入手しよう。

キュランダの麓にバロンゴージ国立公園の入り口が出てくる。Smiths Track, Douglas Track,そしてMcDonald Trackがキュランダ村までに続くメインのブッシュウォーキングコース。

今回挑戦したのは、スミスズトラックから地図の左端にあるSpeewahのキャンプ場へ行き、1泊。そして、翌日Douglas Trackを伝い、
ダグラスのトレイルヘッドまで戻り、一般道に出て、スミスズトラックのトレイルヘッドまで戻る、2日間の周遊コース。

全長約16Kmの距離で、1日約8Km、1日の所要時間の登山コース。最初の急勾配があるので、体のシェイプアップにもかなり効きめアリ。ヨガをやってれば、体もスムーズに動きやすい。(笑)

【Smiths Track 1日目】

Smiths Trackのトレイルヘッドは、道の左手にあり、よぉく見ないと、Douglas Trackのいトレイルヘッドに当たってしまうので注意。

最初から始まる、急勾配の道は予想に反し長く、最初の道は、まだ登り始めなので、残念ながらあまり景色が楽しめるわけではない。あまりに暇で、じっくりと植物を観察していくと、だんだんと種類が変わるし、元々日本とは異なる生態系なので、インタレスティングではあったけれども、突如巨大なスパイダーが出現して、自分の行く道をさえぎる事になる。

真っ先に頭によぎった事は、このスパイダーがVenom(毒蜘蛛)なのかという事だ。 明らかにドクドクしい色してるし、見たこともない。こんなの最初に見せられ、毒や蛇やら、まさかのクロコダイルやら(出るわけないが。。)初めてのトロピカル環境のトレッキングとしては少し緊張してしまった。

元々、わたしは北米(カナダ)でトレッキングを始め、熊やコヨーテ対策などの動物には有る程度の知識があったのだが、スパイダーやら蛇、イグアナまで出る始末の熱帯雨林の泊まりのハイキングは初めてで色々な不安をよぎらさせられる。

それまで、一番の不安はヒクイドリ(カワソリー)だったけれども、まさか蜘蛛に悩まされるとは、してやったりだ。

気分を変えて、2時間ほど進むと、本当に街が遠くなってくる。暑くて、汗だくになりながらだけど、見晴らしポイントも素晴らしいし、やっぱりここまで自分の足で登ってきたのだという充実感がたまらないのだ。ヨガのおかげで、大地をしっかりと踏み重心を確かめながら上る事ができ、体のバランスを保ちながらだと、体の動きが全然違うと思う。

色々な効果があるヨガだが、わたしはヨガとハイキングはベストコンビネーションだと思っているのだ♪♪

崖の上のヨガ☆ 電車から見た人は驚きだろうな。(笑)
滝は残念ながら枯れていたけれども、丘の上から見る景色と、そしてキュランダ鉄道の線路を真上から見る事が出来る絶景ポイントがある。よくパンフレットなどで、見られるキュランダ鉄道はここから撮ったのではないかと、思う。まさに体力自慢のテツ&テツコにオススメの場所だ!笑 

雨季の後なら、最高の滝が見られて、マイナスイオンに包まれるのだろうな。とウキウキする。

川が出てくると、水はとても気持ちよくて、その周りにある植物はヤシ系や美しいシダ類の植物の鮮やかミドリイロに包まれ、とても気持ちよく歩く事ができる。



ちょっと油断すると、目の前にリザードが現れて、急いでカメラを取り出しバタバタしたり。笑 見た事もない、怪しげなニョロニョロキノコを発見したりなど、とにかく未知の世界が広がっているのが、この世界遺産のブッシュウォーキングの最大の魅力だと思う。



Speewahのキャンプサイトまで近づいてくると、少しずつ道が開けてきて、後ちょっとと、気持ちがはやる。何せ、朝9時頃に出発して、午後4時前くらいの到着なのだ。 ゆっくりと写真と撮ったり、休みながらきたけど、それでも少し早めのペースできたつもりなので、ランチタイムを入れて、約7時間超くらいを目安にしても良いと思う。

トロピカル植物の隙間から見ていた、青空がトレイルを出た瞬間にぱーっと広がり、急に世界がミドリイロからアオとミドリが集まる鮮やかな世界と変わる。

やっぱりこの瞬間が本当に気持ちよい。特に初めて行く、トレイルのキャンプサイトは、どんな場所でデザインになっているのか、楽しみでしょうがない。たまにハズレはあるけれども、頑張って1日歩いてたどり着いた場所で、ゆっくりと芝生に寝転がる時間は、至福の時間である。


横には、車で来ているカップルや家族連れが、遅い時間にキャンプサイトに到着して、楽しい時間を過ごしてたりするけれど、密かにわたしは、ここまで自分の足でやってきたんだなぁ、とエコな思い(笑)にふけるのである。

ともあれ、大荷物、徒歩できたわたしは、目立つ為、どっから来たんだよYO?など、声をかけられて、『グッド ジョブ!』なんて言われるととてもうれしいものだ。

誰も変な目で見ないし、ハイキングをスポーツや人気のアクティビティだと考えているのは、気持ちが良い。

Speewahキャンプグラウンドはこぢんまりとしているけれど、トイレとBBQ台がついている。基本的に焚き火は禁止で、お湯をわかすには自分の登山用ガスストーブを持っていく必要がある。モーニングコーヒーが飲みたい人には必要なアイテムだ。

使用料は$5。自己申告制で、自分で封筒に入れるのだけれでも恐らく、チェックはあまりされていないと思う。
けれども、いつレンジャーが回ってくるか分からないし、メインテナンスをしてくれているレンジャー達の為にも、このキャンプグラウンドがあなたを素敵な気持ちにさせてくれたら、感謝の気持ちとして必ず封筒にお金を入れておこう。

もちろん、使用料で義務であるけれど、チップと感謝の気持ちを込めて入れれば、きっと安全に気持ちよく明日のハイキングも迎えられるはずだ。

テントを貼る場所はたっぷり広がり、好きな場所をげっと。疲れた体を癒しながら、夜ご飯の準備。持ってきたおにぎりを簡単に食べてすましたが、気合が入っていれば、もっと食材とお酒を持ってきて、宴会もいいかもしれない☆

夜は真っ暗だけれども、夜空に広がるミルキーウェイと南十字星は最高に美しく、辺りを見回すと、チカチカと光るものが。

最初は誰かいるのかな、と目を疑っていると、どんどん広がり、高くあがり、大きな木を光が埋め尽くしてく。恐る恐る近づいていくと、なんと無数のFirefly(ファイアフライ、蛍)が飛んでいる。

東京育ちのわたしは、ハタチになるまで蛍なんか小さい頃に絶滅していたと思っていたくらい蛍とは縁遠く、映画や漫画の世界の話だと思っていたので、最初に蛍だと気づくのにも時間がかかってしまったくらいだ。

実は弾丸ツアーで、単独で2日間のハイキングを敢行していた為、1人でただただ、すごいなぁ、と感嘆していたのだけれども、きっと車で友達で来てもいいし、是非是非カップルで立ち寄りたい、穴場スポットかもしれない☆

ヨガマットの上で体をストレッチしたら、もちろん、明日の朝は芝生の上で、外の朝ヨガ!!

わたしが、キャンプにきたら必ずしている朝ヨガで、本物の太陽礼拝を楽しむのが、最高の楽しみなのだ。
と、いっても、1日中歩き続けた体はかなりひぃひぃ言っているので、横になったら、すぐに眠ってしまう。

明日のダグラストラックへ向け、大自然の空気に囲まれて熟睡する夜は最高のリラクゼーションなのだ。

▼2日目・ダグラストラックに続く

[Speewah Camping Areaの地図はコチラ]

【1日目/Smiths Track】

国:オーストラリア
都市:ケアンズ/キュランダ
立地:ケアンズより北西25Km
公園名:バロンゴージ国立公園 (Baron Gorge National Park)


所要時間:7時間半
難易度:中級


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