NHKの英語アナウンサー達

2011年の夏、1月に猛威をふるった洪水から、色々な災害が立て続け起こっていたが、ブリスベンの街は活気を取り戻し、再建も順調に進んでいると思う。(オーストラリアは南半球の為、日本と季節が逆)
しかし、本当の厳しさはやはりここからで、経済的には今が影響を感じる時期であり、なかなか大変な境地は続きそうであるが、天気も幸いし元気に楽しく、そしてミュージックフェスティバルなどで陽気さは、変わらないのがブリスベンなこの頃ですが、皆さんちゃんとスマイルしてますか?笑
オーストラリアの首相、ジュリア・ギラードは順調に議会で、Flood Lavy(洪水税)の法案をパスしてきているそうだ。この法案では、洪水被害にあったブリスベン、サイクロンのケアンズ、主にクイーンズランドを中心に$5.6 billionの復興費用を補うものである。Flood Lavyに関しては、過去の【オージーの豪侵と行進】でも詳しく書いているので、良かったら見てほしい。
洪水被害にあった人たちからの税徴収が少し懸念されていたが、被害にあった地域の人達は対象外、また年間でAU$50000以下の収入、イワユル年収AU$50K以下の人たちが税金支払いの対象となる。
Billion(ビリオン)とはMillion(ミリオン)のひとつ上、$AU=約80円として計算すると、約4480億円の再建費で、年収約400万円以上の人がFlood Lavyの課税対象になる予定だ。
年収400万円と言ったって、何せ物価は上がっているし、元々の所得税が高いわけだから、この数字は結構シビアに人々に影響を与える事になるのではなかろうか。
今回の地震で、日本はきっとそれ以上の再建費が必要になるが、どのようにしてまかなっていくのか、この災害にかこつけて税金をあげる対策を取るよりは、サマータイムなり何でも導入して、少しでも節電を心がける国作りに期待したいものである。
残念とでもいうべきか、連日のように報道されていたメディアによる地震情報は少しずつ和らぎ、通常のドラマやバラエティの放送も再開した。全部のテレビでやる必要はなかったかもしれないから、せめて1局が地震情報、もう1局で安否情報を流してくれてれば良いと思っていたのだが、ついにはNHKまで通常の時代劇等を流し始め、全てのチャンネルで地震情報が流れてないという現象まで起きている。報道体制に関しては見直していたところだけど、こうなると正直、NHKが何を考えているのか信じられない。
結局、どこでも情報が手に入らないのであれば、やはり"NHK WORLD"に頼るしかないだろう!という事で、結局インターネットでのストリーミングに落ち着いてしまうのだ。
[NHK Worldのストリーミングはこちらから]
日本にいたらご存知ない人も多いと思うが、NHK WORLDはNHKが世界向けにあてて製作している、英語放送で、今回の地震については、かなり詳細な情報と素早い対応、会見などを同時通訳して伝えていたりする、もしかすると日本で流れている放送よりも、カットの時間も少なく、長い時間地震特集で詳細を伝えているのかもしれない。
その中でも、英語を流暢に操る、NHKのアナウンサー達の活躍が素晴らしい!
ものすごい数の人口を誇る、日本なのだが、海外にいると、『英語が喋れる日本人をあまり見ない』『まともな話が英語で出来る日本人がなかなかいない』など、残念な声を、英語ネイティブの人から耳にする。
もちろん、彼らは『You speak Good English!』と褒めてくれる事が多々だが、ここでは、経済やグローバルな視点に立っての話と意見を言える人という意味で考えると、彼らにとっては目立つ存在は少ないのだ。
そうした中で、こういったニュースキャスターの人たちの活躍は、憧れの対象にもなるし、『なかなか日本人もやるじゃないか!』と気持ちが奮い立たせられるのは、わたしだけだろうか?
訛りがあるとかないとかではなくて、すごくキレイでわかりやすい英語を喋るし、話している事は日本人に関わりのある事ばかり。今回の地震で、Power Plant(発電所)という事場やNuclear(核)という単語は、忘れない事となると思う。
そんな中で気になるおじ様は、Michio Kijimaさんだ。(貴島通夫さん)

流暢な英語で、まるでオーストラリアの番組を見ているかのような雰囲気で、海外使用っぽい、カッコイイジングルが流れ、分かりやすく報道が進んでいく。
余計な、飾りもないので報道内容や言葉の美しさが目立つのだが、なかなか数少なく目立たない男性キャスターなのだが、しっかりとしたわかりやすい声でネイティブな英語で報道をする。ネイティブばりに話す女性は見かける事が多いのだが、この年代で、男性であるのは、わたしとしてもかなりの憧れの対象になる。
アナウンサーとは言わなくても、こんなスマートなおじ様になれたら、さぞかしカッコイイだろう。さしずめ、わたしは素敵なよぎー様を目指そうかと思う。(笑)
人気のニュースキャスターさんのShery Ahnさん(シェリー・アン)もNHKの看板である。日本で言うと、アヤパンだとかイワユル人気アナになるのかもしれないが、バラエティには出演していないと思う。笑
日本人なのかな?と思いきや、このNHK WORLDのキャスターは日本人とは限らないのが特徴でもある。
Shery Ahnは、Shery Jisu Ahnといい、South Korea(韓国)生まれで、アメリカのSanta Cruzu(サンタクルズ)と南米のBoliviaで育った経歴があり、今はNHK Worldなど日本、アジアとアメリカや世界を繋ぐ舞台に活躍の場を置いているようである。
Sheryさんも地震の後に、外国人がよく泊まりにくる旅館などに取材を行っている所を見て、この放送が本当に日本から発信されているのか!と驚いた。
まるで外国のテレビスタジオのようだけど、リアルタイムで日本から放送されているとは驚きである。
Update[なんと!2014年にシェリー・アンさんは、NHK WORLDを離れ、NY発のメディア・ブルームバーグ香港へ、2023年現在はブルームバーグNYが誇るメインアンカーのひとりに!]
X(旧Twitter) Accountはコチラ → SheryAhnNews
他にも多くのキャスターさんが活躍しており、お天気お姉さんのSayaka Moriさんも人気のようである。このカジュアルなスタイルがまた良い!
こうやって、英語の能力を生かしている人たちを見せてくれれば、ニッポン人だって、こんなに英語が出来るんだぞ、という事も十分に伝わっているのではないだろうか?もっとも、テレビに出てる人たちは特別であるのだけれども、今回の地震では、多くの人たちがこのニュースに耳を傾けているのも事実である。
NHK Worldは英語を学ぶのにもオススメだし、モチベーションをあげる為にもとても良いと思う。海外からでも見れるわけだし、地震の情報が全然なくなってしまうのだったら、不安ばかり煽るCNN等を見るよりは、NHK Worldを見ると良いかもしれないと思う今日この頃なのだ。
*今日のよぎーな豆知識 -数字の数え方-*
100万ドルの夜景。なんて言葉を聞くけれども、100万ドルっていうのは、ミリオンのことである。
ミリオンセラーなどもここからで、Millionと書く。
さて、今回このmillion のひとつ上のbillionという単語が出てきたけれども、このbillionは10億である。
日本ではこの数字の単位に、イマイチ馴染みがないのだが、この数字の数え方は簡単である。
1,000=千 を数える時に 1と0の間に ","が入っている。何を隠そうこれが数字の数え方のコツなのだ。
さて、次に100万を見てみよう。
1,000,000=百万 また、ここで、","が出てくる。ようするに、この","が出てくるところが数字の英語での呼びかたの区切りであり、","が2つあれば、そこがmillion.
1,000,000,000=十億 の場合は、","が3つ。ある
そして、10,000,000という数字が出てきたら、","を区切りとして、 "ten million"(テンミリオン)とすぐ読めるようになる。
では、13,010,000はどうなるだろう?
","を起点として、考えれば難しくない。
答えは"thirteen million and ten thousand (サーティーンミリオン アンド テン サウザンド)。ちなみに、2010年4月のおよその東京の人口だそうだ。笑
ついでに、billionのさらに上は、trillion (トリリオン) 0が3つ増えるから、1兆という数字になる。日本はお金の数字が多いから、使うかもしれないが、ドル計算の時には、滅多に使う事はないだろう。

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